生きるために生きたい

 昨日は眠くて十時頃には寝た。そして今日は十時頃に起きた。十二時間睡眠だ。
 鬱真っ盛りの頃は、こんなことは日常茶飯事だった。現在、睡眠時間が平均八時間なことに驚くばかり。あの頃は睡眠だけが救いであり、時間を潰す手段だった。何もしたくなくて、する気もなくて、ただ横になって、そしていつの間にか眠っている。そんな日々だった。なんだかナマケモノみたいだ。
 しかし、ナマケモノというネーミングもいかがなものか。彼らは怠けているのではなく、生存のためにそうしているのだ。人間が忙しなさすぎると言ってもいい。
 一体何のためにこんなに忙しくしているのだろう。
 世のため人のためと言われれば、そうですか、となるのだが、こんなに世の中が便利になっても、楽ができるどころか仕事が増えて終わり。忙しくなるために忙しくしているみたいだ。いや、それこそが、人間にとっての生き甲斐、生きている実感を得る方法なのかもしれない。
 私はそんなものはいらない。生の実感なら、今ここにいるという事実だけで十分である。あとは、適度に栄養を摂って、本を読んだり映画を見たりして過ごしたい。誰かのため、なんてどうでもいい。役に立つことだけが価値ではない。能力主義なんてクソ喰らえ、だ。ただ生きるために生きていていい。
 それでも、資本主義がそれを許さない。人権とはなんなのか。ばかみたいだ。

 朝食はバナナとヨーグルトだけにした。昼食はバターの乗ったパンケーキ。おおむね週一でパンケーキを食べている。夕食は手巻き寿司だった。
 
 バレンタインフェアに乗じて、普段は買えないリッチなチョコレートを購入。今年はトリュフで攻めた。
 チョコレートの話をしたらチョコレートが食べたくなったので、カカオ70%のチョコレートを二粒食べた。今日買ったものはおとっときだ。

 なんだかひどく疲れた。というより、寒すぎた。最低気温は二十五度だったらしい。冬の底力を見せつけられた。

 明日こそ哀れなるものたちを見れそうでワクワクしている。