眼の前のガキは好きだ
表象としてのガキは嫌いだ
これ以上の言葉は必要か?

自由な死など存在しない
      存在しえない
死は不条理であるがゆえに
死である
自由になったらそれは
死という名では呼べない

電撃が落ちる ビリバリと
衝動 空っぽの衝動

疲れた いつ終わる?
終わりなどない
延々と続くトンネル
出口もない
電話もない
暗くて
狭くて
湿っていて

なぜおれは歩いている?
歩かなければ
進んでいる実感がない
止まるのは耐えられない
どこかへ
どこかへ
ここではないどこかへ

ここにいてはならない
常に劣化し続けている
いずれここも崩れ落ちる
どこなら安心して眠れる
おれの家は
どこに
どこに
どこにもない?

来た路を引き返すこと
は叶わない
そこにはもう瓦礫しかない
ない
なにもない
なにも

空と海が溶けて交わる
あの海原を覚えているか?

すべての電気が消えた
あの星空を覚えているか?

登校中に隣で歩く
あの笑顔を覚えているか?

私の背に乳液を塗る
あの掌を覚えているか?

覚えているとも
これは私が書いているから
でもおれは知らない
なにも
なにも!
なにもかも!

眼の前の人間は好きだ
表象としての人間は嫌いだ
これ以上の言葉は必要か?

息が苦しい
ここは山の上?
   海の中?
   それとも宇宙?

意中のあんたに
抱いてもらうためなら
おれは10人だって犯してくるぜ
犯すほうがずっと簡単だ
抱いてもらうのは難しい
なあ、そうだろ?

宙ぶらりんだ
ずっと、ずっと、そうだ
おれは何にも成れない
男にも 女にも
若者にも 青年にも 老人にも
どこにもおれの
帰るところはない
家なんてないんだ 最初から

言葉だけがおれの友だ
あとのすべては
おれのものになりはしない

頭脳の空回り
の処方箋
それはシ
死 紙 志 詩

ここでなら深呼吸ができそうだ

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