フォロイーに「レポが読みたかったが無かった」と言われたので、じゃあ書くしかあるめえよ! ということで、文フリ初参加レポです。

7月20日、北海道は札幌のコンベンションセンター。様々なひとびとが一同に介していた。目的はただひとつ、同人誌やZINEという新たな文学に出会うため。

開場から遅れること15分、ひとまず入場して試し読みコーナーへ直行。手前側は短歌や俳句ジャンルのようで、いくつか手にとってぱらぱらと眺める。少し奥に行くと、ファンタジー小説。さらに奥にエッセイがあったのだが、マァ~ひとが多いこと多いこと。とてもじゃないが近づけない。諦めて直接サークルを見に行くことにした。

サークルからの声掛けに対して、はぁとかへぇとか生返事をしながら順に見ていく。あ、コデックス装がある! しかし俳句はまだどこをどのように食えばいいのかよく分からないので見送った。しかしやはりかっこいいな、コデックス……

詩のコーナーに入り、望月さみさんのサークルが目に留まった。『満月の夜更かし』という中綴じ本は、一枚の丸くカットされた黄色い紙が遊び紙として挟まっていて、アイデアが素敵だなと思ったので一冊買った。

ふらふら歩いていると、星咲しずくさんから立派な冊子を三冊も無料で貰う。タダより怖いものはないとはよく言うが、しかし私の座右の銘は「貰えるものは貰っとけ」なのでイインデスカァ~?と言いながら貰った。

朝野羊さんのサークルには『黄昏のきみへ』という詩集が書見台に置かれていた。そこに書かれていた言葉が、この世界は最悪だけど、それでもあなたはひとりではないよ、というメッセージを強く感じて、それだけで泣きそうになってしまった。もちろん購入。

見本誌で、これは……! と思っていた『they』の置いてあるサークルにたどり着く。阿久桃衣という方がデザインも含めて制作している。これはねえ、かっこいいですよ! 奥付を読むと、フリーランスのデザイナーとして活動されているようだ。買いに決まっておろう。

こがねいろ文芸部さんは、友人4人が集まって文芸部のような活動しているそうだ。楽しそう。その活動のなかで書かれたものからピックアップしたものをまとめた冊子『Autumn Vol.1』を購入。Vol.2にも出会えるといいな。

遠目にしか見れなかったが表紙で気になっていた『外れ値にて、漂流』という歌集、近くで見るとトレペカバーじゃないですか。しかも中身は手製本で、破れた紙に書かれた短歌と次のページの写真が視界に収まる。メロメロになるに決まってる。中澤亜湖さん、素敵な仕事を見せてくれてありがとうございます。

箔押し栞! 箔押し栞があるぞ! 思わず印刷所がどこなのかを訊く。端から見たら怪しすぎる。おたくらぶさんはいっぱい種類あっていいですよねえとお話した。海星文庫さん、次にお会いしたら冊子も買いますね。

おや、机の上にダンボールが乗っているぞ。頒布物がないのに来た勇者だ! 思わず駆けつける。今日になってから書いたという出来立てホヤホヤのコピー本をすべて読み、その心意気やよし、と500円を渡した。ライブ感で生きてる奴なんて最高ですからね。よくぞ東京から来てくれた、高橋滉大さん!

お次は商業作家さんの小説。紙を手差しして作ったという純然たるコピー本を二冊購入。喜咲冬子さんの和装がすてきでした。

酸味屋さんのイラストが目に入る。好みだなあと思いながら近づくと、CoCのシナブも置いてあった。小説の『終末のエトセトラ』を購入すると、ノベルティとしてステッカーも付いてきた。かわいい!うれし~!

入水案思案 a.k.a.武内湧真 氏、文筆家としては入水案名義で、デザイナーとしては武内名義で活動しているようだ。写真集は二冊で一冊になっている特殊装丁。前から開くと素の写真、後ろから開くと多重露光のようになっていて、一粒で何度でも美味しい。短編集は内省的だと言うので、そんなん好きに決まってますよ、とどちらも購入。

rn pressという出版社の、銀色にギラギラ輝く表紙に吸い寄せられる。著者はそこそこお年を召した方で、初めての自伝らしく、出版社から上製本を提案したら「クラブで映える表紙にしてくれ」と返事が来て、それで銀紙が表紙になったそうだ。これだけでもうオモロい。しかも本文が章ごとにインクの色が違うという特殊ぶり。手持ちが心許なかったので購入には至らなかったが、ぜひとも読んでみたい本であった。

終盤にさしかかり、ふらふらと巡っていると、umiさんのサークルが気になったので近づいた。『うう』という本を手にとってぱらりと捲ると、「そうだ! ZINEを作ろう! なんて思い立って意気込んでいるのは私にとって明らかに「症状」で、いちばん危険なものですらある。」という書き出し。なんと躁鬱仲間を発見。会えて良かったです、本当に。躁状態じゃないときに読みますね。

最後にすこし戻ってファンタジー小説のエリアへ。『旅する葬儀人』という本が見本誌を見てからずっと気になっていたのだ。軍資金は底をつきかけており、なけなしの千円札一枚と100円玉を10枚で購入するヤバめのひとになった。四条京さんの名刺、なんとアンダーテイカーをイメージした香水の香りが付いているとのことで一枚ゲット。サークルから離れてからそっと嗅ぐと……うわっメロい! 読む前から惚れる気しかしない!

そんなこんなで、マジで金がなくなったので退場。5000円は確実に使っているが、正確なところは把握していなかったので、アンケートに何円と書くべきかややしばらく悩んだ。同人誌を買いに行くときは理性を捨てるのがマナーでしょうが!

以上が文フリ札幌の一部始終である。ゲットした本はこれからぼちぼち読むぞ。楽しみだ!

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