天国と欲求
天国って何だろう。欲求欲望が常に満たされる場所だろうか。じゃあ楽園とはどう違うのだろう。死んだ後のご褒美が天国か？ でも、欲求が無いも同然の世界って、意識らしい意識を保てるだろうか。考える必要がなくなってしまわないだろうか。
死後にも自分が続くというのは、私からすれば地獄のようなものだな。死という明確な終わりがあるから、なんとか耐えられる、それだけなのに。
死後の世界があるとして、欲求は肉体から発生するものだから、魂は欲望だけになるだろうか。しかしそうなると、人間以外の動物は魂に意識が宿らないのか？ という疑問が出てくる。
ところで、人工知能が人間に近い意識を手に入れるとすれば、欲求が発生するような義体を手に入れたときだろうな。
有限であるということは、制約があるということだ。制約はルールだ。ルールは規則だ。規則はひとを安心させるし、より善くするための条件でもある。
死、終わるという規則がなければ、我々は倫理を持つのが難しくなるかもしれない。
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