ある一日

深夜。エンジンのかかった頭を持て余していた。

今なら何だって書ける気がした。
秒針の進みが早い気がした。
好きな音楽を聞いた。

この夜が永遠に続く気がした。

早朝。寝ぼけた頭をそのままにしていた。

今はゲームしかできなかった。
秒針の進みが遅い気がした。
鳥の囀りを聞いた。

この朝もまた来るだろうと思った。

真昼。ようやく動き始めた頭を働かせた。

今日も昔のように過ごした。
秒針は時間通りに進んだ。
母の声を聞いた。

この昼はきっと有限だと悟った。