何を視ているか

某ジャンルでちょいと文字を書いたら、ランキングにお邪魔していたらしい。

こういう時は決まって、一瞬の高揚のあと、虚しい気持ちに襲われる。

二次創作というものは、当然のことながら、人の作ったキャラクターを借りて書く/描くものであるから、そこに〝私〟が入り込める隙間はほぼない。

要は私自身を見てほしい、という承認欲求だ。どうせなら、私のことも少しくらい見てはくれないか。そんな気持ちになってしまう。故に虚しい。

だが、その後冷静に考えると、私の解釈はどうやら受け入れてもらえたらしい。びっくりするほど読みにくい訳でもないらしい。などのことが分かってくるので、じわじわ嬉しくなる。

結果として嬉しいのだから良かったね、という話なのだが、やはり私は一次創作のほうが向いているのだろうなあと思う次第である。

しかし、そこそこ伸びるものと爆裂に伸びるものの差が私には解せない。とくに文字だとそうだ。分かりやすい萌えの型があるのはわかる。だがそれは本当にそのキャラクターを見ているか? 記号を取り出して記号に当てはめているだけではないか? と思うのだ。

たぶんこれ、絵や漫画で言うなら貧乳キャラに乳を盛るなとか、ほわほわキャラをヤンデレ化させるなとか、そういうアレになるんだろうな。雑なことを言うな。

まあなんであれ、人様の子に欲をぶつけている時点で皆同罪なのだ。同じ穴の狢。同族嫌悪してても仕方がない。気に入らんモンに脳を割くほど暇じゃないのでここらへんにしておきましょう。