支援と所属の確認
快方に向かっているとはいえ、まだ鬱に変わりはないので、大きな買い出しは親に手伝って貰っている。
わざわざ二時間かけて来てもらうのは忍びないが、セルフネグレクトによって栄養失調に陥られるよりはよっぽどマシだと向こうも思っているに違いない。私は愛されていてとてもラッキーだ。
今回はカラーボックスを買うのを手伝って貰った。ダボで高さを調節できるタイプのものを選んだ。どこに何を入れるか、高さはどうするか、自分で考えている時間はとてもワクワクする。
冷食や保存食を中心に食材を買い込み、その後、回転寿司に向かった。
偏食家なので何年もの間サーモンとサーモンといくらとサーモンを食らうばかりであったが、さすがに若干の飽きを感じ始め、今回はえんがわと鯛に挑戦した。サーモンに比べると薄味でよく分からなかったが、少なくとも不味くはなかった。中トロは前回食べて気に入ったのだが、今日の中トロはなんだかギトギトしていて一つで十分だな、となった。
こうして親と共に過ごす時間は、家への所属を確認することができ、所属欲を満たしてくれる。だから私は、週末は特急に乗って実家に帰る暮らしをしているのだ。