社会性の再獲得

今日は早起きをした。それから布団の中で作業をして、2時間ほど過ごす。

さすがにお腹が空いたので、朝ごはんを食べに居間に出た。おはよう、おはよう。挨拶を交わす。

なんの予定もない日に早起きするのは本当に久しぶりだった。まるで人間になったようだ。もちろん、早起きしてもしなくても、人は人であることに変わりはないのだが。

社会性、つまり一般社会に迎合できる能力を失うことは非常に早く、かつ簡単にできるが、これを再獲得しようと思うとなかなか骨が折れる。

まず生活リズムが難敵だ。一度崩れたらなかなか治らないうえに、私はどちらかというとロングスリーパーなので、自然に目覚めるのを待つと10時間経ってしまうこともざらにある。

それでも、最近は実家で暮らしいてたおかげで必ず夜に眠ることはできたので、今日もすんなり起きることができた。誰かと暮らすことのアドバンテージはここにあるのかもしれない。

次に、定期的に同じ場所に通うこと。これはまだむずかしい。かつて不登校だったことも相まって、行こう行こうと思うとひどく憂鬱になってしまう

カウンセリングを受ければ何かしら変わるのかもしれないが、そのカウンセリングに行くための気力がないのでどうにもならなかった。カウンセリングが来い。

しかし、社会性という言葉には納得がいかない。なにも社会は、朝に会社へ行って仕事をして夕方に帰ってくるものだけではない。夜に働きに行くこともあるし、泊まり込みもあるし、仕事が不定期ということもある。投資で稼いでいることもあるだろう。

だから、今のままの私でも働ける社会がどこかにあるのではないかと、そんな淡い希望を抱いたりする。すると自営業の三文字が浮かんでくる訳だが、なるほどそれならば自分を曲げてでも社会に迎合したほうが稼ぐだけなら簡単だ。

なんのノウハウもない素人が自力で金を稼ぐなんて、夢のまた夢である。それに私にはマーケティングへの意欲がなさすぎる。

必死になって仕事を探すか、必死になってマーケティングを覚えるか。どちらにせよ、必死にならなければ話にならないのだろう。今まで、なるようになる、といった暮らし方しかしてこなかった私にはなかなか厳しい。

厳しいが、まあ、やるしかないんだろうな。うん。

リモートで講義を受けた後、天気が良かったので散歩に出たら、子牛が三匹放牧されていた。かわいい。そして、子供の頃見たきりだったコシカギクを久しぶりに見た。非常に懐かしい。