音声で会話をするのが苦手だ。特に電話。

一人暮らしの家を引き払うのに際して、リサイクル業者や各種インフラ業者に連絡して回っているが、ウェブ上で完結したのは水道だけで、他は電話することになった。嫌だったので、子供の顔をして親に押し付けた。

対面でなら、身振り手振りや筆記などの手段もあるが、電話だと音声ひとつで勝負しなければならない。それが嫌だ。嫌、というよりは、不安と言ったほうがいいだろうか。

こういうものは「慣れ」なんだろうなあ、と思いつつ、今日も電話を避けて生きている。

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